Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 150.580 Zeichen · 287 Bildschirme
ところが今夜お目に懸って見ると、雪子ちゃんにしてもこいさんにしても、ちっとも歳を取っておられないのには二度びっくりして、自分の眼を疑ったくらいなんですよ」
「うふ、ふ、ふ」
「いや、ほんとうに、お世辞じゃありませんよ。なるほど、こんなにお若くっちゃ、まだ結婚なさらないのも一向不思議はないですな。………」
関原は感心したように妙子の帽子の頂辺から靴の先まで見上げ見下ろしながら、
「そう云えば、幸子ちゃんは今夜は?」
「中姉ちゃんは遠慮しましてん、別れ際に姉妹で泣いたりしたら可笑しい云うて、―――」
「ああ、そう云う訳ですか。さっき姉さんは僕に挨拶される時にも、眼に一杯涙を溜めておられましたが、今でもなかなかいい所がありますな」
「東京へ行くのんに泣く者があるやろか云うて、笑われてますねん」
「いや、そんなことはありませんよ。僕なんか久し振で日本女性のああ云うところを見せられて、懐しい気がしますよ。………こいさんは関西に居残りですか」
「はあ、わたしはちょっと………此方に用事がありますよってに、………」
「ふん、そうそう、こいさんは芸術家なんだそうですな。僕聞きましたよ。