Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うつくしくうまれたばかりに

美しく生まれたばかりに

小川 未明

Lesen Sie 美しく生まれたばかりに (うつくしくうまれたばかりに) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.747 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

「こまどりは、町へいっても、殺されるようなことはありますまい。しかし、先日のお星さまのいったように、なにが幸福となり、また、不幸となるかもしれませんね。私どものように、だれからほめられるということのないかわり、自由に空を翔けることができるのが、しあわせであるかもわからない。こんな皮と骨ばかりの私どもを、はやぶさだってねらいはしますまいから……。」と、いったのです。

ちょうど、このとき、こまどりは、平原の上を飛んでいました。見わたすかぎり、初雪にいろどられて、白い世界の中を、金色の帯のように、河が流れ、田圃は、獣物の背中のように、しまめを造っていました。

昼ごろのこと、こまどりは、地平線のかなたに浮かび出た、華やかな町を見ました。

「まあ、なんという輝かしい町だろう。人間がここに住んでいるのだ……。山にいるとき、よくほかの鳥たちが、おまえさんは、羽の色も美しいし、声もいいから、人間にもかわいがられるだろうといったことがあった。もし、人間が、私をかわいがってくれるなら、私は、どんなにしあわせかしれん……。」と、こまどりは、高い木に止まって、独り言をしていました。