Japanische Klassiker mit Furigana
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びじょをぬすむきじん
美女を盗む鬼神
田中 貢太郎
Lesen Sie 美女を盗む鬼神 (びじょをぬすむきじん) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.970 Zeichen · 6 Bildschirme
と言った。※(「糸+乞」、第3水準1-89-89)がその訳を話すと、
「その婦ならここに来て三月になるが、今は病に罹って寝ている」
と言って、※(「糸+乞」、第3水準1-89-89)を誘うて中へ入った。
病床にいた妻は※(「糸+乞」、第3水準1-89-89)の顔を一眼見ると、手を振って、
「ここへ来ては危険だ、早く出て往け」
と言った。※(「糸+乞」、第3水準1-89-89)を誘うてきた美女達は、
「妾らも君の妻と同じく、鬼神のために奪われてきたもので、久しい者は十年にもなる、この鬼神は能く人を殺すが、百人の者が剣を持って一斉にかかっても勝つことができない、今は他行中であるから帰らないうちに早く往くがよい、もし鬼神を斃そうと思えば、美酒一斛、犬十頭、麻数十斤を用意してくるがよい、そして、重ねてくる時は、午後にくるがよい、それも、今日から十日という事にして約束しよう」
と言った。
※(「糸+乞」、第3水準1-89-89)は悦んで山をおり、その約束の日を違えないように、一切の物を用意して鬼神の棲家へ往った。美女の一人はそれを見て戸外へ出てきて、
「鬼神は酒を好み、酔うと、五色の練絹を以て手足を床に縛らし、一度に躍りあがると、絹は皆切れる、もし、その絹を三幅合せて縛ると切れない、今、絹の中に麻を入れて縄にして縛ると