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Japanische Klassiker mit Furigana

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はなのきむらとぬすびとたち

花のき村と盗人たち

新美 南吉

Lesen Sie 花のき村と盗人たち (はなのきむらとぬすびとたち) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.710 Zeichen · 20 Bildschirme

Aozora Bunko

かくれんぼのつづきで、まだあの子供がどこかにかくれているかも知れないというので、盗人たちは、みみずの鳴いている辻堂の縁の下や柿の木の上や、物置の中や、いい匂いのする蜜柑の木のかげを探してみたのでした。人にきいてもみたのでした。

しかし、ついにあの子供は見あたりませんでした。百姓達は提燈に火を入れて来て、仔牛をてらして見たのですが、こんな仔牛はこの辺りでは見たことがないというのでした。

「かしら、こりゃ夜っぴて探してもむだらしい、もう止しましょう。」

と海老之丞がくたびれたように、道ばたの石に腰をおろしていいました。

「いや、どうしても探し出して、あの子供にかえしたいのだ。」

とかしらはききませんでした。

「もう、てだてがありませんよ。ただひとつ残っているてだては、村役人のところへ訴えることだが、かしらもまさかあそこへは行きたくないでしょう。」

と釜右ヱ門がいいました。村役人というのは、いまでいえば駐在巡査のようなものであります。

「うむ、そうか。」

とかしらは考えこみました。そしてしばらく仔牛の頭をなでていましたが、やがて、

「じゃ、そこへ行こう。」

といいました。