Japanische Klassiker mit Furigana
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はなのきむらとぬすびとたち
花のき村と盗人たち
Lesen Sie 花のき村と盗人たち (はなのきむらとぬすびとたち) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.710 Zeichen · 20 Bildschirme
そしてもう歩きだしました。弟子たちはびっくりしましたが、ついていくよりしかたがありませんでした。
たずねて村役人の家へいくと、あらわれたのは、鼻の先に落ちかかるように眼鏡をかけた老人でしたので、盗人たちはまず安心しました。これなら、いざというときに、つきとばして逃げてしまえばいいと思ったからであります。
かしらが、子供のことを話して、
「わしら、その子供を見失って困っております。」
といいました。
老人は五人の顔を見まわして、
「いっこう、このあたりで見受けぬ人ばかりだが、どちらから参った。」
とききました。
「わしら、江戸から西の方へいくものです。」
「まさか盗人ではあるまいの。」
「いや、とんでもない。わしらはみな旅の職人です。釜師や大工や錠前屋などです。」
とかしらはあわてていいました。
「うむ、いや、変なことをいってすまなかった。お前達は盗人ではない。盗人が物をかえすわけがないでの。盗人なら、物をあずかれば、これさいわいとくすねていってしまうはずだ。いや、せっかくよい心で、そうして届けに来たのを、変なことを申してすまなかった。いや、わしは役目がら、人を疑うくせになっているのじゃ。