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Japanische Klassiker mit Furigana

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あぢさい

花火・来訪者 他十一篇

永井 荷風

Lesen Sie 花火・来訪者 他十一篇 (あぢさい) von 永井 荷風 (ながいかふう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 52.046 Zeichen · 104 Bildschirme

Aozora Bunko

そのために一時この土地をはなれて、田舎へでも行こうかと言います。此方はのぼせている最中だから、この場合、「うむ。そうか。じゃア行ってきなさい。」とは云えません。「お前の胸さえきまっているなら、お前のからだはおれが引受けよう。そんな無分別な事をせずと、東京にいてくれ。」と乗出さずには居られません。芸者の住替をする道は素人じゃないから能く知っています。周旋屋の手にかかって手数料を取られ、碌でもない処へはめ込められるより、わたし自身で道をつけてやる方が結局女の為めだと考え、お参りからすぐに親里へドロンをきめさせ、借金もなろう事なら今までの稼高だけでも負けさせて住替の相談をつけてやろうと考えました。君香の実家は木更津だそうで、親爺は学校か町役場の小使でもしていたらしい。兎に角悪い人じゃないようでした。わたしは一先当人を親里へ逃して置いて、芸者家へは当人から病気になったから、二、三日帰れないという手紙を出させ、陰に廻って、そっと東京へ呼戻して、抱主との話がつくまで毎日逢っていようと言うんです。もともと逢いたい見たいが第一で、別に女を喰物にしようという悪い腹は微塵もないんですから、逃す時にも当座の小遣銭、それから往復の旅費、此方へ呼もどしてから、本所石原町に知っている者があったので、その二階を借りるやら、荷物は残ら