Japanische Klassiker mit Furigana
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はなばなしきいちぞく
華々しき一族
森本 薫
Lesen Sie 華々しき一族 (はなばなしきいちぞく) von 森本 薫 (もりもとかおる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 46.204 Zeichen · 94 Bildschirme
妾もあなたとは親子ほど年が違うんだから……。
須貝 そうでもありません。姉弟ほどでしょう。
諏訪 (早口にたて続けに云う)妾が、あなたに今迄よくしてあげたのも、今あなたが、そんな後先見ずな莫迦なことを被仰った後で、平気でいるのも、つまり妾があなたを相手にしてない証拠だと思って下さいよ。よござんすか。
須貝 はあ。
諏訪 妾は、今の暮らしにちっとも不平なんかありませんの。充分満足していますの。主人は妾を自由に放っといて呉れます。難を言うと少し放っとき過ぎるくらいのものだけど、でもそれは、大した瑕じゃァないでしょう。世話をやき過ぎるのよりは、やかな過ぎる方が、どっちかと言えば我慢し易いのよ。
須貝 そう言うことになりますね。
諏訪 それに、暮らし向きも、これで、そう悪い方とは言えないわ。妾は贅沢の方じゃないから、このくらいで結構我慢出来ないことはないわ。この家も、土地も、妾達自分のものになったし、主人はもう、そんなに働かなくったって撮影所の方でやって行けるし、妾は妾で、自分の好きな踊を勝手にやってゆけるし。
須貝 まったく贅沢は言えませんね。
諏訪 それに三人の子供だって……一人の息子と二人の女の子が、みんないい子だし……贅沢は言えないわ。