Japanische Klassiker mit Furigana
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はなばなしきいちぞく
華々しき一族
森本 薫
Lesen Sie 華々しき一族 (はなばなしきいちぞく) von 森本 薫 (もりもとかおる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 46.204 Zeichen · 94 Bildschirme
昌允は少し陰気だけど、あれで頭ははっきりしていて、それに実務家だから妾は楽しみにしていますの。妾達の中にだって、一人くらいは実務家がいなくちゃァいけないわ。あの子は今にきっと何かやり出してよ。今は会計課員だけど。それに、未納、妾はまた未納が大すきなの、いい子だわ。あの子をいけない子だなんて誰だって思えやしないわ。陽気で元気で甘ったれで。(思い出して)ああ、今日妾あの子の髪を剪んでやらなくちゃァ、あの子は唄も巧いし……。踊は下手だけど。
須貝 ――。(呆れた顔)
諏訪 美※(「にんべん+予」、第3水準1-14-11)だって、やっぱりいい子だわ。おとなしいけれど陰気って言うほどじゃないわ。器量だって、妾よりはずっといいし、第一姿に品ってものがあるわ。しっとりしていて物事の締め括りをちゃんと知っている聡い子供だわ。妾は始終家を留守にしているけれど、あの子がいて呉れるから万事安心と言うものだわ。それに……(行詰る)
間。
須貝 それに、どうしたんです。それだけですか、被仰ることは。
諏訪 彼方へいらっしゃいったら。どうして妾独りがそんなにお喋りしなきゃいけないの。