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Japanische Klassiker mit Furigana

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おとしたいっせんどうか

落とした一銭銅貨

新美 南吉

Lesen Sie 落とした一銭銅貨 (おとしたいっせんどうか) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 836 Zeichen · 2 Bildschirme

Aozora Bunko

雀が一銭銅貨をひろいました。

雀はうれしくてうれしくてたまりません。

ほかの雀をみると、

「ぼくおかねをもってるよ。」

といって、くわえていた一銭銅貨を砂の上においてみせてやりました。

さて、日ぐれになりました。すこしくらくなってきました。

「や、遊びすぎちゃった。これはたいへんだ。」

と雀は、一銭銅貨をくわえて、おおいそぎで水車小屋の方へとんでいきました。この雀は水車小屋ののきばにすんでいたのでありました。

まだ水車小屋につかないまえ、はたけの上をとんでいたとき、あまりあわてたので、雀は銅貨を落としてしまいました。

「や、これはしまった。」

けれどあたりはもう暗くて、雀の目はよくみることができなくなっていたので、

「あしたの朝さがしにこよう。」

といって、そのまま水車小屋の巣にかえりました。

その夜はたいへん寒かったので、雀はかぜをひいてしまいました。

それもそのはず、雪がどっさりふったのでありました。

雀はかぜがなかなかなおらないので、まいにち藁の中にくるまって、落とした一銭銅貨のことを思っていました。

やがて雀はよくなりました。そこで一銭銅貨をさがしにいきました。