Japanische Klassiker mit Furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme
流石に煩くなってきて、抜く手も見せず一刀両断にするのだが、そこが下等動物の哀れさと云うか、浅間しさと云うか、自分が真二つにされたという自覚症状がない。壁なんかにとりついてヒクヒクやっているうちに、安直なことには、どうやら息を吹返す。そこで安直先生、わが鉱脈の底知れぬことよと自分で自分に感服して、またぞろ竜之助のお髭の塵をはらいにくる。まことに煩いやつ。ピグミーとはかかる下等動物である。私だとてこんなやつにはなりたくない。それでは折角いい役を振ってくれたのになぜあんなことを云ったのか。天邪鬼からでも悪戯気からでもない。私はそういうことは大嫌いなのだ。ただ雑音である。出来の悪いラジオではないが、私は時々こんな雑音を発する。「ピグミーになりたい。」という言葉の背後には私という人間は全然いないのだ。またこんなこともあった。あるとき東京からお客様が来て、介山居士は本館の中を案内して廻って記念品を見せていた。私も傍にいた。記念品の中に石井鶴三氏の画があった。狼を連れて走っている清澄の茂太郎を描いたものである。いい画だった。私はその時その画をやたら褒めちぎった。