Japanische Klassiker mit Furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme
彼女は私の介抱に大童であった。夏の夜は早く明けて、私はまだぐったりしていた。そのうち店から朋輩が迎えにきた。私には朝刊の配達という義務が控えているのである。私は思わず弱音を吐いた。
「ちえっ、つれえ商売だな。」
「あら、そんなこと云ったら、あたしの方がよっぽど、つらい商売じゃない。」
そうして彼女は云った。
「あんた、もう、来てくれないんじゃない?」
私は単に腹痛を堪えるために険しい表情をしていたのに過ぎないのだが、それが彼女にそうした不安を抱かせたのであろう。つらい商売と云わなければなるまい。
その朝私はどうにか配達をやり了せた。
秋になって。
そのとき寝床に腹這いになって、二人で映画雑誌に眼を晒していたら、ふいに彼女が、
「ねえ、あんた。」
「なに?」
「あたし、ねえ、あさって、ひまがもらえるんだけれど、あんた、どこかへ連れていってくれない?」
「お客と出かけてもかまわないのか?」
「ええ、かまわないの。失礼だけれど、お金のことは心配していただかなくともいいのよ。ね、連れていってくれない。」
「だしぬけだね。」
「あんた、いやなの。」
その声音に思わず顔を覗くと、ふとそむけたが、