Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あしぶえ(ひとまく)

葦笛(一幕)

宮本 百合子

Lesen Sie 葦笛(一幕) (あしぶえ(ひとまく)) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.908 Zeichen · 20 Bildschirme

Aozora Bunko

人物

精霊    三人

シリンクス ダイアナ神ニ侍リ美くしい又とない様な精女

ペーン   マアキュリの長子林の司

こんもりしげった森の中遠くに小川がリボンの様に見える所。

春の花は一ぱいに咲き満ちてしずかな日光はこまっかい木々の葉の間から模様の様になって地面をてらして居る。あまったるい香りがただよって居るおだやかな景色。

三人の精霊がねころんだり、木の幹によっかかったりしてのんきらしくしゃべって居る。小蜂が一匹とんで居る。

第一の精霊 サテサテマア、何と云うあったかな事だ、飛切りにアポロー殿が上機嫌だと見えるワ。日影がホラ、チラチラと笑って御ざる。

第二の精霊 アポロー殿が上機嫌になりゃ私共までいや、世の中のすべてのものが上機嫌じゃがその中にたった一つ嬉しがりもせず笑いもせなんだものがあると気がるなあの木鼠奴が通りすがりの木の枝からわしに声をかけおった。何じゃろ、今日のよな日のあてものにはもってこいと云うものじゃ……

第一の精霊 嬉しがりもせず笑いもせなんだ? 一寸思えばうす暗い中にうごめいてござるプルートーかさもなくば――ものがもの故あとが一寸はつづかぬワ、マいずれその近くに違いあるまい。