Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうしょうじゅうさんねん
蕭々十三年
山本 周五郎
Lesen Sie 蕭々十三年 (しょうしょうじゅうさんねん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.105 Zeichen · 16 Bildschirme
まかり通ると名を通じたが、忠善のうしろに八名ばかり家来がいるのを見て、「ひじょうの場合、家来はあいならぬ」と直孝が押しとめた。
「家来と申しても僅かに数名、お役のはしにもあいたつべく、お通しがねがいたい」
「御城中にも人数はござる、家来はあいならぬ」
「……さらば」忠善はとっさに思案して、「馬の口取り両名はおゆるしください」
「いや乗馬はあいなり申さぬ、それほどの事をわきまえぬ監物どのでもあるまい」
「おひかえめされ」忠善はどなりだした、「かかる大変の場合、乗馬なくしていざというときのお役がつとまると思うか、ならぬというなら押し通ってみせるぞ」
荒大名として忠善の名はかくれもなかった、いけないと云えば本当に押しやぶっても通るにちがいない、直孝はしかたがないので、「では片口でお通りなされ」と答えた。
片口とは馬の口取り一名のことである、直孝がそう云ったとたんにこの問答を聞いていた忠善の家来たちの中から、いきなり一人とびだして来て、轡をとっていた下郎をだっとつきのけ、「弥五郎口取りをつかまつる」叫びながら馬の口へとりついた。それとほとんど同時に、「いやその口取りは拙者が承る」