Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

Lesen Sie 虞美人草 (ぐびじんそう) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.559 Zeichen · 401 Bildschirme

Aozora Bunko

過去を顧みる涙は抑えやすい。卒然として未来におけるわが運命を自覚した時の涙は発作的に来る。

「どうしたら好いか――それを思うと――一さん」

切れ切れの言葉が、涙と洟の間から出た。

「御叔母さん、失礼ながら、ちっと平生の考え方が悪かった」

「私の不行届から、藤尾はこんな事になる。欽吾には見放される……」

「だからね。そう泣いたってしようがないから……」

「……まことに面目しだいもございません」

「だからこれから少し考え直すさ。ねえ、甲野さん、そうしたら好いだろう」

「みんな私が悪いんでしょうね」と母は始めて欽吾に向った。腕組をしていた人はようやく口を開く。――

「偽の子だとか、本当の子だとか区別しなければ好いんです。平たく当り前にして下されば好いんです。遠慮なんぞなさらなければ好いんです。なんでもない事をむずかしく考えなければ好いんです」

甲野さんは句を切った。母は下を向いて答えない。あるいは理解出来ないからかと思う。甲野さんは再び口を開いた。――

「あなたは藤尾に家も財産もやりたかったのでしょう。だからやろうと私が云うのに、いつまでも私を疑って信用なさらないのが悪いんです。