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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひきがえるをたべたはなし

蝦蟇を食べた話

北大路 魯山人

Lesen Sie 蝦蟇を食べた話 (ひきがえるをたべたはなし) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.415 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

亀などもよく捕えて食うということだった。なるほど、あのあたりで土いじりをしている職人というものは、百姓みたいなものであるから、さもありなんと、私はこの話を心に留めていた。

それから瀬戸の赤津へ行った時、この話を持ち出して、

「この辺ではみなよく蝦蟇を食うと聞いたが、ほんとうか」

と、たずねてみた。すると、職人たちは、

「そんな話は聞いたことがない」

という答えで、どうも符節が合わない。狐につままれたような具合であった。しかし、案外、蝦蟇を食うなどと言うことを恥ずかしがってでもいるのではないかと思われたので、あの辺では相当の物持であり、且つまた陶工の親分でもある加藤作助君に会って質してみた。だが、この加藤君も、

「そんな話もないことはないが、ほんとうに食いはしない」

と言う。結局、真偽のほどが分らないので、蝦蟇を食う機会を得なかった。

一度こうと思ったものをウヤムヤにするということは、なんとなく気にかかってならぬものである。そこで京都伏見のある陶器工場へ行った時、ちょうどこの話の御本尊が来ていたので、また、その話を蒸し返してみた。

「君はみな食っていると言うが、聞いてみたら、誰も知らないと言ってたぜ」