Japanische Klassiker mit Furigana
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ひきがえるをたべたはなし
蝦蟇を食べた話
北大路 魯山人
Lesen Sie 蝦蟇を食べた話 (ひきがえるをたべたはなし) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.415 Zeichen · 7 Bildschirme
と言うと、
「いや、そんなことはない。蝦蟇は美味いし、第一ただだし、みな捕って食っている」
と、相変らず蝦蟇常食論を主張して止まない。どうも要領を得ないことおびただしい。
すると、その話を聞いていた宮永という陶器職人が、
「なんのかのと言うが、蝦蟇は京都にだっている。伏見稲荷の池に行けば、確かにいるに決っている。どこの蝦蟇だって食えるんだから、それを捕って来たらどうです」
と、動議を出した。なるほど、そう言われれば、そうに違いない。そこで、
「捕って来た者には、一匹一円で五匹まで買おう。どうだ、誰か捕ってくるものはないか」
ということになった。この一円は、今の百円ぐらいの価値のある時代である。
「一匹一円なら、昼の休みに捕ろうじゃないか」
と衆議一決して、みなでわあわあ言いながら、伏見稲荷の池へ出かけて行った。寒い日だった。私もついて行ってみたが、冬のことで、池の水がぐんと減っている。蝦蟇はこの池のふちの斜面に横穴を掘って、その奥に冬眠しているということであったが、みると、なるほど、減水した水面と池の縁とのちょうど中間のところに点々と穴がある。
確か中国の『随園食単』