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Japanische Klassiker mit Furigana

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がいていのようこうろ

街底の熔鉱炉

佐左木 俊郎

Lesen Sie 街底の熔鉱炉 (がいていのようこうろ) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.879 Zeichen · 14 Bildschirme

Aozora Bunko

なってしまうんだもの……」

婆さんは玄関で立ったまま喚き続けた。

六

房枝が今日は小母さんの家の玄関の方から這入って来た。

「小母さん! あのお婆さんのところで、泥棒に這入られたんですって。」

「泥棒に?」

小母さんも流石に眼をるようにした。

「わたし、あの人じゃないかと思うんだけど……」

「あの人って? ――あ、あの人か。そうだね。そうかも知れないよ。屹度あの人だよ。――あの人のことだもの、少し余計に取られ過ぎたと思えば、それぐらいのことは、やりかねないから。」

「どうもそうらしいのよ。」

「――それが、あのお婆さんを自分の家に呼んで置いて、その留守の間にやったらしいのよ。自分が帰るまでは、お婆さんが自分の家に待っていると思えば、いくらでも念入りに探せるわね。全く、あきれてしまうわ。」

「でも、そこまで考えてやるなんて、なかなか偉いもんだね。やっぱり、あの人でなければ出来ない芸当だよ。」

「厭な小母さん! 厭に感心するのね。」

房枝は微笑みながら吐き出すように言って、裏口へと部屋の中を横切った。

七

房枝は初めて彼の職業を判然と知ることが出来た。