Japanische Klassiker mit Furigana
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らしんのにょせん
裸身の女仙
野村 胡堂
Lesen Sie 裸身の女仙 (らしんのにょせん) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.437 Zeichen · 29 Bildschirme
が、その種は日本に残って、三五郎の家には三代に一人位、赤毛碧眼の子供が生れることがあります。今で言う間歇遺伝ですが、当時はそれを惧れ憚って、三五郎の親の代に軽井沢に引込み、山狩りを生業に細々と暮して居りましたが、何んの因果か、三五郎の女房も、異人の上陸と、切支丹禁制のやかましい時も時、人交りもならぬ紅毛碧眼の女の子を産んで了ったのでした。
女房が産後の肥立ちが悪くて死んだ後、この異形の子を育てる気力もなく、三五郎は心を鬼に碓氷峠に捨てたのです。萩江鞍馬が三五郎の家へ行ったのは、それから十何年目、ふと見せられた船乗りの母の若い姿を描いたという、油絵の美しさに魅せられて、それとそっくり同じであったという、三五郎の娘の行方を探し出そうと決心したのでした。
炭焼きの岩吉が十六まで育てたことはすぐわかりましたが、軽業小屋に逃げ込んでから先が判らない為に、三五郎から申受けた油絵を抱いて、五年越し、鞍馬は見ぬ恋にあこがれの旅を続けた末、フトしたことから、江戸で一座にめぐり逢い、お鳥は、旗本安城郷太郎の妾になって居ることまで突き止めたのは、ツイ半月前のことだったのです。