Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくめんのぶとうしゃ
覆面の舞踏者
江戸川 乱歩
Lesen Sie 覆面の舞踏者 (ふくめんのぶとうしゃ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.827 Zeichen · 30 Bildschirme
そこで、友達甲斐に、君の所へ話しに来たんだが、どうだい入っちゃ」
例によって、井上次郎の話は、甚だ好奇的なのです。云うまでもなく、私は早速挑発されたものであります。
「そうして、そのクラブでは、一体全体、どういうことをやるのだい」
私が尋ねますと、彼は待ってましたとばかり、その説明を始めるのでした。
「君は小説を読むかい。外国の小説によくある、風変りなクラブ、例えば自殺クラブだ。あれなんか少し風変り過ぎるけれど、まあ、ああ云った強烈な刺戟を求める一種の結社だね。そこではいろいろな催しをやる。毎月二十日に集るんだが、一度毎にアッと云わせるようなことをやる。今時この日本で、決闘が行われると云ったら、君なんか本当にしないだろうが、二十日会では、こっそりと決闘の真似事さえやる。尤も命がけの決闘ではないけれど、或時は、当番に当った会員が、犯罪めいたことをやって、例えば人を殺したなんて、まことしやかにおどかすことなんかやる。それが真に迫っているんだから、誰しも胆を冷すよ。また或時は、非常にエロチックな遊戯をやることもある。兎も角、そうした様々な珍しい催しをやって、普通の道楽なんかでは得られない、強烈な刺戟を味うのだ、そして喜んでいるのだ。