Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくめんのぶとうしゃ
覆面の舞踏者
江戸川 乱歩
Lesen Sie 覆面の舞踏者 (ふくめんのぶとうしゃ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.827 Zeichen · 30 Bildschirme
も、主としてこの呉服屋さんの頭からしぼり出されるという訳でした。恐らく、あの男は、そうした事柄にかけては天才だったのでありましょう。その発案が一つ一つ、奇想天外で、奇絶怪絶で、もう間違いなく会員達を喜ばせるのでした。
この会長格の呉服屋さんの外の十六人の会員も、夫々一風変った人々でした。職業分けにして見ますと、商人が一番多く、新聞記者、小説家――それは皆相当名のある人達でした――そして、貴族の若様も一人加わっているのです。かく云う私と井上次郎とは、同じ商事会社の社員に過ぎないのですが、二人共金持の親爺を持っているので、そうした贅沢な会に入っても、別段苦痛を感じないのでした。申し忘れましたが、二十日会の会費というのが少々高く、たった一晩の会合のために、月々五十円ずつ徴収せられる外に、催しによってはその倍も三倍もの臨時費が要るのでした。これはただの腰弁にはちょっと手痛い金額です。
私は五ヶ月の間二十日会の会員でありました。つまり五度だけ会合に出た訳です。先にも云う通り、一度入ったら一生止められない程の面白い会を、たった五ヶ月で止してしまったというのは、如何にも変です。