Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふくめんのぶとうしゃ

覆面の舞踏者

江戸川 乱歩

Lesen Sie 覆面の舞踏者 (ふくめんのぶとうしゃ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.827 Zeichen · 30 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、分らないなりに、私の方でお渡ししたくじによって踊りの組を作る、つまり、この相手が何者だか分らないという所が、味噌なんです。仮面は前以てお渡し致しますけれど、変装の方も、できるだけうまくやって頂きたい。一つはまあ、変装の競技会といった形なのですから」

一応面白そうな計画ですから、私は無論賛意を表しました。が、ただ心配なのは相手の婦人がどういう種類のものであるかという点です。

「その相手の女というのは、どこから招かれる訳ですか」

「へへへへへへ」すると、井関さんは、癖の、気味悪い笑い方をして「それはまあ、私に任せておいて下さい。決してつまらない者は呼びません。商売人だとか、それに類似の者でないことだけは、ここで断言して置きます。兎も角、皆さんをアッと云わせる趣向ですから、そいつを明かしてしまっては興がない。まあまあ、女の方は私に任せておいて下さい」

そんな問答を繰返している所へ、折悪しく私の家内が、お茶を運んで来ました。井関さんは、ハッとしたように、居ずまいを正して、例の無気味な笑い方で、矢庭にヘラヘラと笑いだすのでした。

「大変お話がはずんでおりますこと」