Japanische Klassiker mit Furigana
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme
そんなことで子供の教育が出来ると思うのかい?」
とお父さんは呆れたように言った。
「あなたは何でも一概に迷信と仰有いますが、それでは却って教育になりませんわ。この間もお祖母さんが、逆吃の止まるようにお箸を渡してお湯をお飲みと仰有ったら、浩二は、そんなこと迷信だよとツケツケ申しましたよ」
「それは浩二の言うことが有理さ。逆吃は箸を渡さずに飲んでも止まる。深呼吸をしても止まる」
「けれども年寄が見す見す御機嫌を悪くするじゃありませんか?」
「それは別問題さ。年寄の機嫌を損じないように別に教えれば宜い」
「二重手間になりますのね?」
「教育は何うせ手間がかかる」
とお父さんは少し追い詰められた。
「厄年が迷信か何うかは問題ですわ。私、お医者さまにも伺って見ましたが、矢張り厄年はあるそうでございますよ」
「医者がそんな馬鹿なことを言うものか」
「いいえ、仰有いました」
「誰が言った?」
「佐久間さんが仰有いました」
「あの馬鹿なら言うかも知れない」
「それなら子供が病気の時、何故佐久間さんをお呼びなさいますの?」
「小児科の腕利きだから呼ぶ。馬鹿でも将棋丈けは五段の男がいるからね」