Japanische Klassiker mit Furigana
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つのぶえふくこ
角笛吹く子
小川 未明
Lesen Sie 角笛吹く子 (つのぶえふくこ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.485 Zeichen · 7 Bildschirme
子供はそれを忘れることができなかったのです。子供は、こうした吹雪を見るのが大好きでした。そして、黄金色の日の光を見ると、不思議に気持ちが悪くなって、頭痛がしたのであります。
子供は、ふくろうの眼球が、白くなったり黒くなったりするのを、もう見飽きてしまいました。そして時計屋の店さきを離れますと、また、どっちへ歩いていっていいかわからずに、うろうろとしていたのであります。
いくら気の強い子供でも、いまは泣き出しそうな顔つきをせずにはいられませんでした。
どっちへいったら、自分の家へ帰られるだろうかと思ったのです。
このとき、あちらから、真っ黒の頭巾を目深にかぶって、やはり黒い着物をきた、おばあさんがつえをついて歩いてきました。そして、町の四つ角に、ぼんやりと立っている子供を見つけますと、
「おまえは、こんなところにいたのか。」といって、子供の着物のそでを引っ張りました。
「おばあさん、もう家へ帰りたい。」と、子供は泣きだしそうな声でいいました。
「ああ、帰ろうと思って、おまえをさがしていたのだ。」と、おばあさんは答えました。
子供は、黙って、はだしのままおばあさんに連れられて、田舎路の方をさして歩いてゆきました。