Japanische Klassiker mit Furigana
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つのぶえふくこ
角笛吹く子
小川 未明
Lesen Sie 角笛吹く子 (つのぶえふくこ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.485 Zeichen · 7 Bildschirme
あちらの森では、からすがやかましくないていました。
「ほんとうに、やかましくからすがないている。あれは、きっと里のからすだ。私たちをみつけて、鳴いているのだ。山がらすならあんなになきはしない。」と、おばあさんはいいました。
「おばあさん、からすが怖いよ。」と、子供は泣きだしそうな声でいいました。
「ばかな子だ。そんな弱いことでどうする。からすがきたら、私がつえでなぐってやる。」と、おばあさんは答えました。
子供は、からすのないている森の方を振り向きながら、おばあさんに連れられてゆきました。
村にさしかかると、まだ田にも圃にも、雪がところどころ残っていました。町よりは雪が多かったのです。そして、村の子供らが、雪の消えた乾いた往来で、こまをまわしたり、鬼ごっこをしたりして遊んでいました。
その子供らの声を聞きつけると、子供は、怖ろしがって足がすくんでしまった。
「おばあさん、みんながいじめるから怖いよ。」といって、子供は、前へ歩こうとはしませんでした。
おばあさんは、当惑そうに子供の手を引きながら、
「先がなんというても、おまえは黙っていればいい。もし、あの子供らが口でいうばかりでなく、おまえをなぐるようなことをしたら、私が、このつえでそいつをなぐってやる。