Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうもんちょう
註文帳
泉 鏡花
Lesen Sie 註文帳 (ちゅうもんちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.770 Zeichen · 67 Bildschirme
そうすると何だかまた夢のような心持になってさ。生れてはじめて迷児になったんだから、こりゃ自分の身体はどうかいうわけで、こんなことになったのじゃあなかろうかと、馬鹿々々しいけれども、恐くなったんです。
ただ車夫に間違えられたばかりなら、雪だっても今帷子を着る時分じゃあなし、ちっとも不思議なことは無いんだけれども。
気になるのは、昼間腕車が壊れていましょう、それに、伊予紋で座が定って、杯の遣取が二ツ三ツ、私は五酌上戸だからもうふらついて来た時分、女中が耳打をして、玄関までちょっとお顔を、是非お目にかかりたい、という方があるッてね。つまり呼出したものがあるんだ。
灯がついた時分、玄関はまだ暗かった、宅で用でも出来たのかと、何心なく女中について、中庭の歩を越して玄関へ出て見ると、叔母の宅に世話になって、従妹の書物なんか教えている婦人が来て立っていました。
先刻奥さんが、という、叔母のことです。四ツ谷のお宅へいらっしゃると、もうお出かけになりましたあとだそうです。お約束のものが昨日出来上って参りましたものですから、それを貴下にお贈り申したいとおっしゃって、お持ちなすったのでございますが、お留守だというのでそのまま持ってお帰りなすって、あの児のことだから、大丈夫だろうとは思うけれど、そうでもない、お朋達におつき合で