Japanische Klassiker mit Furigana
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ろんごものがたり
論語物語
下村 湖人
Lesen Sie 論語物語 (ろんごものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.688 Zeichen · 266 Bildschirme
「これで一行の顔もそろった。今後どうなろうと、みんな一緒だと思えば気が楽じゃ。今夜はゆっくり休ましてもらおうか。」
孔子がそういって立上ろうとした時であった。門のあたりで、急に罵り合う声が聞えた。
「陽虎だ! 何といったって陽虎にちがいないんだ。」
「万一孔子の一行だったらどうする。」
「万一も糞もあるもんか。俺たちの家財も娘も台なしにしやがった陽虎じゃないか。あいつの顔は、この俺の眼に焼きついているんだ。」
「そりゃそうかも知れない。しかし、もうあと一日だ。せっかく今まで我慢したんだから、明日まで待ってくれ。」
「明日まで待ったら、間違いなく俺たちに引渡すか。」
「そりや隊長の命令次第さ。」
「それ見ろ。そんなあいまいなことで、俺たちをごまかそうたって、駄目だ。」
「ごまかすんじゃない。今調査中なんだ。明日までには、きっとはっきりなるんだ。」
「ふん、何が調査だ。あいつらの音楽にたぶらかされて、隊長自身が、孔子の一行にちがいない、などと云い出すような調査は、糞喰えだ。」
「何も音楽だけで決めようというのではない。世間の噂でも、孔子がここを通られることは、たしからしいのだ。