Japanische Klassiker mit Furigana
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ろんごものがたり
論語物語
下村 湖人
Lesen Sie 論語物語 (ろんごものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.688 Zeichen · 266 Bildschirme
」
「実はぎゃふんと参ったところなんだ。」
「一たいどうなんだ。そのお答えというのは。」
「そりゃ先生の平常を知っていさえすれば、何でもないことなんだ。」
「おいおい、まだ勿体ぶるのか。いい加減にせい。」
「勿体ぶるんじゃない。実は、君等も僕と同様、先生を本当には理解していないことがわかって、一寸安心したところなんだ。」
「馬鹿にするな。」
「そう怒るな。これから話すよ。……しかし曾君なら、話さなくても、大体想像がつきはしないかね。」
みんなが曾参を見た。しかし曾参は笑って答えなかった。彼は先ず年長者の子游を見、それからみんなの顔を一巡見まわして、軽く頭を下げた。
「曾君にも解らないとすると、いよいよ僕も安心していいわけだ。そこでその先生のお答えというのはこうなんだ。――2全体君等はわしに何か秘伝でもあると思っているのか。わしの進む道には秘伝はない。わしは四六時中の生活に道を現わして行きたいと思っている。君等がわしに学ぼうとするなら、わしの生活を見ればいい。言葉は道ではない。わしが口で言わないからといって、何も君等に隠してはいないのじゃ。孔丘という人間は、そんな人間だと思ってくれ。