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Japanische Klassiker mit Furigana

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ろんごものがたり

論語物語

下村 湖人

Lesen Sie 論語物語 (ろんごものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.688 Zeichen · 266 Bildschirme

Aozora Bunko

しかし、問題は別じゃ。――」

と、孔子は子路と子貢とを見くらべながら、

「わしは漆雕開の慎重な思慮と、反省と、謙譲の徳と、それから高遠な志とを、この場合生かしてやりたいと思うのじゃ。そうした心境を生かすためには、仕官などもう問題ではない。元来、今の人は仕官を急ぎすぎる。早く仕官したからといって、それが偉いのではない。1三年間学問に精進して、なお俸禄を求めない人があったら、その人こそ、真に得易くない人間じゃ。」

漆雕開はいかにも感激したらしく、眼をかがやかして孔子を見た。しかし、孔子の視線にぶッつかると、彼はすぐまた自分の膝に視線をおとしてしまった。

「時に――」

と、孔子は今度は閔子騫の方に眼をやりながら、

「閔子騫にも、このごろ大夫の季氏から何とかいって来はしなかったかの。」

「はい、先達て突然使が参りまして、費邑の代官をやらないかという話でございました。」

「うむ、それで?」

「はっきりご辞退申しておきました。何分、季氏はこのごろ専横で、魯の国をわが物顔に振舞って居られますし、それに、費邑は季氏の私領でございますので……」

「2いや、この頃の季氏の専横は、全く言語道断じゃ。