Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶたきちとヒョロこ
豚吉とヒョロ子
三鳥山人
Lesen Sie 豚吉とヒョロ子 (ぶたきちとヒョロこ) von 三鳥山人 (みどりさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.498 Zeichen · 111 Bildschirme
一生涯片輪でもいい。おれたちの片輪を治してくれるお医者は無いものと思ってあきらめよう」
「ほんとに。あんな恐ろしい眼に遇うよりも片輪でいた方がいいかも知れません」
夫婦がこんなことを云っているところへ、表の方が大変騒がしくなりましたから、何事かと思って障子のすき間から夫婦でのぞいて見ますと、コハイカニ……表の通りは一パイの人で、みんな口々に、
「さっきこの家に走り込んだ珍らしい夫婦を見せろ見せろ」
と怒鳴り散らしております。
それをこの家の番頭さんが押し止めて、
「いけませんいけません。あれは私の家の大切なお客様ですから、私の方で勝手に見せるわけに参りません。もし見たいとお思いになるならば、私のうちにお泊り下さるよりほかに致し方ありません」
と大きな声で云っております。
往来の人々はそれを聞くと、
「そんならおれはここに待っていて、あの夫婦が出かけるのを待っている」
というものと、
「おれはこの家に泊って、是非ともあの夫婦を見るんだ」
というものと二つに別れましたが、泊る方の人々は、
「サア。番頭さん、泊めてくれろ。宿賃はいくらでも出す。ゼヒとも一ぺんあの珍らしい夫婦を見なければ――」