Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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びんぼう

貧乏

幸田 露伴

Lesen Sie 貧乏 (びんぼう) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.102 Zeichen · 17 Bildschirme

Aozora Bunko

今まで機嫌よかりし亭主は忽然として腹立声に、

「よせエ、この阿魔あ、おれが勝手だい。

と云いながら裾の方に立寄れる女を蹴つけんと、掻巻ながらに足をばたばたさす。女房は驚きてソッとそのまま立離れながら、

「オヤおっかない狂人だ。

と別に腹も立てず、少し物を考う。

「あたりめえよ、狂人にでもならなくって詰るもんか。アハハハハ、銭が無い時あ狂人が洒落てらあナ。

「お銭が有ったらエ。

「フン、有情漢よ、オイ悪かあ無かったろう。

「いやだネ知らないよ。

「コン畜生め、惚れやがった癖に、フフフフフ。

「お前少しどうかおしかえ、変だよ。

「何が。

「調子が。

「飛んだお師匠様だ、笑わせやがる。ハハハハ、まあ、いいから買って来な、一人飲みあしめえし。

「だって、無いものを。

「何だと。

「貸はしないし、ちっとも無いんだものを。

「智慧がか。

「いいえさ。

「べらぼうめえ、無えものは無えやナ、おれの脱穀を持って行きゃ五六十銭は遣すだろう。

「ホホホホ、いい気ぜんだよ、それでいつまでも潜っているのかい。

「ハハハハ、お手の筋だ。

「だって、後はどうするエ。一張羅を無くしては仕様がないじゃあないか、エ、後ですぐ困るじゃ無いか。