Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あかいろうそくとにんぎょ

赤い蝋燭と人魚

小川 未明

Lesen Sie 赤い蝋燭と人魚 (あかいろうそくとにんぎょ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.570 Zeichen · 14 Bildschirme

Aozora Bunko

三

きっと大きくなったら、怜悧ないい子になるにちがいない」と、お爺さんも申しました。

その日から、二人は、その女の子を大事に育てました。子供は、大きくなるにつれて黒眼勝な美しい、頭髪の色のツヤツヤとした、おとなしい怜悧な子となりました。

三

娘は、大きくなりましたけれど、姿が変っているので恥かしがって顔を出しませんでした。けれど一目その娘を見た人は、みんなびっくりするような美しい器量でありましたから、中にはどうかしてその娘を見ようと思って、蝋燭を買いに来た者もありました。

お爺さんや、お婆さんは、

「うちの娘は、内気で恥かしがりやだから、人様の前には出ないのです」と、言っていました。

奥の間でお爺さんは、せっせと蝋燭を造っていました。娘は、自分の思い付きで、きっと絵を描いたら、みんなが喜んで蝋燭を買うだろうと思いましたから、そのことをお爺さんに話ますと、そんならお前の好きな絵をためしに書いて見るがいいと答えました。

娘は、赤い絵具で、白い蝋燭に、魚や、貝や、また海草のようなものを産れつき誰にも習ったのでないが上手に描きました。お爺さんは、それを見るとびっくりいたしました。