Japanische Klassiker mit Furigana
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あかいさかなとこども
赤い魚と子供
小川 未明
Lesen Sie 赤い魚と子供 (あかいさかなとこども) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.559 Zeichen · 6 Bildschirme
川の中に、魚がすんでいました。
春になると、いろいろの花が川のほとりに咲きました。木が、枝を川の上に拡げていましたから、こずえに咲いた、真紅な花や、またうす紅の花は、その美しい姿を水の面に映したのであります。
なんのたのしみもない、この川の魚たちは、どんなに上を向いて、水の面に映った花をながめてうれしがったでありましょう。
「なんというきれいな花でしょう。水の上の世界にはあんなに美しいものがたくさんあるのだ。こんどの世には、どうかして私たちは水の上の世界に生まれ変わってきたいものです。」と、魚たちは話し合っていました。
なかにも、魚の子供らは躍り上がって、とどきもしない花に向かって、飛びつこうと騒いだのです。
「お母さん、あのきれいな花がほしいのです。」といいました。
すると、魚の母親は、その子供をいましめて、いいますのには、
「あれは、ただ遠くからながめているものです。けっして、あの花が水の上に落ちてきたとて食べてはなりません。」と教えました。
子供らは、母親のいうことが、なぜだか信じられなかった。
「なぜ、お母さん、あの花びらが落ちてきたら、食べてはなりませんのですか。