Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あかひげしんりょうたん

赤ひげ診療譚

山本 周五郎

Lesen Sie 赤ひげ診療譚 (あかひげしんりょうたん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.113 Zeichen · 35 Bildschirme

Aozora Bunko

「威勢のいいじじいだな、ええ」若者は伴れのほうへ振向いた、「せっかくためを思って云ってやるのに、これじゃあ穏やかにゃあ済まねえらしいぜ」

「あまくみてえるんだ」肌ぬぎの男は手をあげて叫んだ、「おい、みんな来てくれ」

登は振返った。するとうしろのほうに三人若い者がいて、こっちへ走って来た。二人はこのまえ、おとよのことでやりあった相手であり、他の一人は来るときにすれちがった、竹造に云わせれば「本郷一丁目で突き当った」男だということを登は認めた。

「保本、――」と去定が云った、「竹造といっしょにさがっていろ、手出しはならんぞ」

「それはいけません、先生」

「いや構うな」と去定は登を遮った、「おれは大丈夫だからさがっていろ、ええ、さがっていろというんだ」

登と竹造は脇へさがった。登は足ががくがくし、唾がのみこめなくなった。竹造を見ると、怒りのためだろう、顔が赤くふくれていたが、不安そうなようすはみえなかった。

「やいじじい」と裸の男が云っていた、「年を考げえて引込んだらどうだ、いまのうちなら見逃がしてやるが、へたに意地を張ると一生片輪者になるぜ」

「きさまこういう地口を知っているか」