Japanische Klassiker mit Furigana
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あかつちへくるこどもたち
赤土へくる子供たち
小川 未明
Lesen Sie 赤土へくる子供たち (あかつちへくるこどもたち) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 16.075 Zeichen · 33 Bildschirme
けれど、自分のものを、かしてやって、しかられるわけはないので、
「物置にあるわよ。」と、かね子さんはいいました。
「あれは、ぼくんだい。」と、小山は、妹をにらみました。
「いいえ、あれは、私のよ。」
「ぼくが、手工をするのに、お母さんからもらったんだい。」
友だちは、二人の方を見ていましたが、
「小山くん、かしてね。」と、信一が、いいました。けれど、小山はだまっていました。
「ねえ、辰雄くん、いいだろう。」と、善吉がいいました。
「ぼく、べいを持っていないから、つまんないもの。」と、小山が答えました。
「ござをかしてくれれば、一つあげるよ。」と、勇二が、いいました。小山は、急に、たのしそうな顔色になりました。
「ほんとうかい。」と、小山は、かけだしました。
「だれが、うそをいうもんかね。」と、武夫と勇二は、顔を見あって、にっこり笑いました。
小山は、ござをかかえて、もどってきました。このとき、かね子さんは、
「光子さん、あっちへいって、じゅずだまを取りましょうよ。」と、いいました。草むらの中には、つゆくさがむらさきの花を咲かせていました。へびいちごの赤い実が、じゅくしていました。