Japanische Klassiker mit Furigana
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せきがいせんおとこ
赤外線男
海野 十三
Lesen Sie 赤外線男 (せきがいせんおとこ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 38.889 Zeichen · 78 Bildschirme
こうして取調べも一と通り終り、報告書も作られたけれど、直接の被害の中にとうとう洩れてしまった一つの重大なる品物があった。それは深山理学士が戸棚の中に秘蔵していた或る品物だったが、彼はそれを係官に報告しなかった。それは決して忘れたわけではなくて、故意に学士の心に秘めたものと思われる。一体、その品物はどんなものだったか。
とにかく深山学士研究室の襲撃事件によりて、赤外線男の生態というものが、大分はっきりしてきた。
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帆村探偵を交ぜた係官の一行が、深山理学士の研究室を訪ねたのは、新しい赤外線テレヴィジョン装置が出来上ったという其の日の夕刻のことだった。折角作った一台は、無惨にも赤外線男の破壊するところとなり、学士も助手の白丘ダリアも大いに失望したが、その筋の希望もあって、二人は更に設計をやり直し、新しい装置を昼夜兼行で組立てたのだった。白丘ダリアは、この事件以来というものは、住居にしている伯父黒河内子爵のところへ帰ってゆくことをやめ、深山研究室の中にベッドを一つ置き、学士と共に寝起きすることとなった。碌に睡眠時間もとらないで、この組立に急いだ結果、四日という短い日数のうちに、新しい第二装置ができあがった。