Japanische Klassiker mit Furigana
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せきがいせんおとこ
赤外線男
海野 十三
Lesen Sie 赤外線男 (せきがいせんおとこ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 38.889 Zeichen · 78 Bildschirme
そうだったら、今日は実験を御覧に入れられませんでしたでしょう」
ダリアは独り言のように云った。
一同は此の室に何だか唯ならぬ妖気が漂っているような気がした。
「じゃ、いよいよ働かせて見ます」と深山学士は立ち上った。「白丘さん。カーテンを閉めてすっかり暗室にして呉れ給え」
「はい、畏りました」
ダリアは割合に元気に窓のところに歩みよっては、パタンパタンと蝶番式にとりつけてある雨戸を合わせてピチンと止め金を下ろし、その内側に二重の黒カーテンを引いていった。窓という窓がすっかり閉ってしまうと、室内には桃色のネオン灯が一つ、薄ボンヤリと器械の上を照らしていた。隅によっていた幾野捜査課長、雁金検事、中河予審判事、帆村探偵、それから本庁の警部一名と刑事が二名、もう一人、事件の最初に出て来た警察署の熊岡警官と、これだけの人間が灯の下へゾロゾロと集ってきた。
「これは君、暗いネ」課長はすこし暗さを気にしていた。
「何だか、頭の上から圧えられるようだ」そういったのは白髪の多い中河予審判事だった。
「このネオン灯も消します。そうしないと巧く見えないのです」深山が云った。「しかしスウィッチは、ここにありますから、仰有って下されば、いつでも点けます」