Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
たちあがるおおさか
起ち上る大阪
織田 作之助
Lesen Sie 起ち上る大阪 (たちあがるおおさか) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.862 Zeichen · 10 Bildschirme
よそとえらい違いだすわ。よその町内では、あんた、町会長のズボラな人がいやはるもんやさかい、証明書書いて貰うのに二日も三日も掛る、疎開した田舎から出て来たら宿屋に泊って貰わんならん言うてブツブツ文句言うたはる所もあるいうことでっせ。――あ、先生にお湯も出さんと。今沸かしまっさかい、お白湯でも飲んで行っとくなはれ」
細君はカンテキでも取りに行くのであろう、防空壕の中へはいり掛けたので、私はあわてて停めて、そして帰ろうとすると、他アやんは、
「えらいお愛想なしだなア。先生、こんな鰻の寝間(床)みたいな小っちゃいアバラ屋でっけど、また寄っとくなはれや」
と言った。
他アやんと別れ、やがて千日前の大阪劇場の前まで来た。空襲のあった二、三日後、ここの支配人から聴いた話によれば、空襲の夜が明けると間もなく、一人の従業員が支配人の所へ来て、大阪劇場の従業員の中で罹災した者があれば、これを渡してくれと言って差し出したのは、二百円の見舞金であったということである。その金額はその従業員の月給の額をはるかに超えていた。支配人は感激して君の方は無事だったのかと訊くと、
「いやうちも焼かれました」