Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんかい
迷信解
井上 円了
Lesen Sie 迷信解 (めいしんかい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 48.601 Zeichen · 96 Bildschirme
を発見し、その頭巾を取り去れば、老僕大いに驚き、いかにも不審に思える様子なれば、その次第をたずね、はじめて双方とも事情が分かり、大笑いとなったということじゃ。つまり、老僕がそのとき酒酔いの上に、その辺りに狐狸の出ずるならんかとしきりに左右を見回すうちに、大黒頭巾が両眼を隠せるを知らざりしより起こったのじゃ。かかる話は誤怪と申すものである。
狐狸の誤怪につきては、今少々話しておきたいことがある。多くの人は深く原因、事情をせんさくせずして、少しく奇怪に感ずることは、みなこれを狐狸に帰するために、偶然の出来事が誤り認められて狐狸談となることが多い。その一例は羽前の庄内の町にて、毎夜深更になると狸の腹鼓の音がするとて、騒ぎ立てしことがあるに、よくよくただしてみれば、鍛冶屋の鞴の音であったということじゃ。また、東海道線路の汽車が深夜汽笛を聞き、ほかの汽車の走りきたるならんと考え、衝突を恐れて停車せしに、汽車の影だも見えざりければ、その汽笛は狐の所為なりとの評判高かりしも、その実、ほかの線路を通行する汽車の笛声が、風に送られて聞こえたのであったということじゃ。