Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんかい
迷信解
井上 円了
Lesen Sie 迷信解 (めいしんかい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 48.601 Zeichen · 96 Bildschirme
されば、狐が人を誑惑するだけの知力を有することは信ぜられぬ。しかして、よく誑惑するは、人の方にて自ら招くに相違ない。いったい狐は多少の猾知ある上に、その挙動のなんとなく人をして奇怪の念を起こさしむる風がある。その逃ぐるにも、ときどき足をとどめて後ろをふりかえり見るがごときは、人に疑念を起こさしむるように思わる。その他、民間にて申すには、狐が石を投げ柝をうち、あるいは火を吐き戸をたたくというが、その真偽は判定し難きも、実際目撃したりという話を聞くに、石を投ぐるは後足をもって石をけとばすのであるとのこと。また柝をうつは、石を口に挟みてほかの石をうつということじゃ。深夜、人家の戸をたたくは、尾をもって打つ声であると申しておる。このくらいの働きは狐にあるに相違なかろうが、世に狐火と称するものは、狐が人骨を口に挟みて息気を吐くときに、火となりて現るとの説あれども、これははなはだ疑わしい。また、狸の腹鼓も石をもって物をうつ音なりという人あれども信じ兼ぬる。とにかく、狐の作用にそのなんの目的に出ずるかは知らざれど、多少人をして疑いを抱かしむることはありそうに思わる。