Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんかい
迷信解
井上 円了
Lesen Sie 迷信解 (めいしんかい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 48.601 Zeichen · 96 Bildschirme
されどその妖怪は、日本固有のものにあらずして、シナより輸入したるものである。ただし、シナの正しき書物の中に見当たらずして、小説風の雑書中に出ずる怪談なれば、いずれの年代に起こりたりしやは明らかならぬ。今『抱朴子』と題する書によるに、「狐の寿命は八百歳にして、三百歳に達すれば変じて人の形に化し、夜中、尾をうちて火を出だし、髑髏をいただきて北斗を拝す。その髑髏、頭より落ちざれば人となる」と説いてある。この話をわが国の書に和解せるものがあるが、その説に、「狐が妖怪をなすには、まず草深き野原にて髑髏を拾い、これを己が頂に載せてあおのき、北斗の星を拝す。しかるに、あおのかんとすれば頂の髑髏たちまち落つるに、また拾いあげて頂に載せ、右のごとく幾回となく繰り返し、数年を経る間には、北斗を拝しても頂の髑髏の落ちざるようになる。そのとき、北斗を百遍礼拝してはじめて人の形に変化するなり」といってある。かかる小説談がもととなりて、これにいろいろ敷衍し増飾して、狐の怪談ができたに相違なかろう。
日本にては、いずれの時代に狐狸談が起こりしかはつまびらかならねど、ずいぶん古き書物に見えておるからは、千年以前より伝わりておるように思う。