Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しぜんかいのきょぎ
進化と人生(下)
丘 浅次郎
Lesen Sie 進化と人生(下) (しぜんかいのきょぎ) von 丘 浅次郎 (おかあさじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.568 Zeichen · 109 Bildschirme
して理屈を考えなければならぬ。
人間はもとより団体生活を営んでいる動物であるゆえ、その生存競争のありさまは軍隊が相対して互いに戦争しているのと少しも違わぬ。されば自己の団体の戦闘力を減ずるようなことはすべて不利益で、さようなことを多く行なえばついには滅びざるを得ぬにいたる。前に述べたような、人間も自然淘汰にまかせておいて、弱者はかまわず死なせてしまうがよろしいという説の無理なることは、これを軍隊戦争の場合にあてはめて見ればたちまちわかることである。かかる暴論はこれをたとえて言えば、軍隊が或る地に上陸するときに、その地の水の善悪なども検査せず、勝手に兵士に飲ませ、悪い水を飲んで死ぬような弱い者はかまわず死なせるがよろしい、どんな水を飲んでも死なぬ達者な兵士のみが残って、全軍隊がますます強壮になるからというのと少しも違うたところはない。いかに強壮な者ばかりが残っても、非常に人数が減じてはとうてい戦闘に堪えぬようになってしまう。
このような次第であるから、自然淘汰説から衛生のことを考えてみると、決して衛生が不必要とか有害とか論ずることはできぬのみならず、自己の団体の自衛上きわめて必要なものといわねばならぬ。