Japanische Klassiker mit Furigana
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しぜんかいのきょぎ
進化と人生(下)
丘 浅次郎
Lesen Sie 進化と人生(下) (しぜんかいのきょぎ) von 丘 浅次郎 (おかあさじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.568 Zeichen · 109 Bildschirme
蟻は他の昆虫と同じく六本の足と二本のひげとを持っているが、蜘蛛には八本の足があるだけでひげはない。しかして普通の蜘蛛ならば、八本の足で歩くはずのところを、蟻蜘蛛は第二対以下の六本の足で歩き、第一対の足はあたかも蟻のひげを動かすごとくにつねに動かしている。かくして挙動までが蟻に似ているゆえ、蟻は知らずしてその側へきたり、たちまちこの蜘蛛に食われるのである。アンコウという魚は蝦蟇口に尾をつけたようなきわめて口の大きな魚であるが、その鼻の辺からはあたかも釣竿のごとき物が出て、竿の先からは細い糸が垂れ、糸の端はやや太くなって虫のごとくに見える。アンコウは海の底に静止し、ただ釣竿だけを動かすと、近辺にいる小魚等は糸の端の虫のごとき部の動くのを見て近づいてくる。その時アンコウは急に大きな口を開いて小魚を丸のみにしてしまうのである。光線の達せぬほどの深い海の底に住むアンコウの類には、糸の端の部があたかも螢の尻のごとくに光り、暗夜に提燈を点じたごときありさまで他の小動物を誘い寄せるものがある。
他物で自身をおおいかくして敵の攻撃をのがれるものははなはだ多い。海に住む蟹には甲の表面全体に海綿海草などを付着せしめて姿をかくしている種類がいくらもある。