Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とかいはぜいたくだ

都会はぜいたくだ

小川 未明

Lesen Sie 都会はぜいたくだ (とかいはぜいたくだ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.024 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「どれ、出かけて、みとどけてこよう。」

「それがいい。それがいい。」

魚たちは、半分おそれながら、ちらちら動く、カンテラの火の方に近づいたのです。火は赤い花が、風に吹かれて、地面をはいながら頭を振るように、暗い水の面にゆれていました。

「もう、だいぶ、魚の寄った時分だな。」

おじいさんは、手網で、ふいにすくうこともあれば、また糸を垂れて釣ることもありました。

おかねばかりでない。村の子供たちも、大人も、人のいい弥吉じいさんが、魚をとる苦心を知らないものはありませんでした。それですから、おじいさんのとった魚は、いくらうまくても、村のものは、もったいなくて食べられない気がしました。

おじいさんは、とった魚は、ふなでも、なまずでも、またあゆでも、みんな町へ持っていって売ったのであります。

「おじいさん、命がけでとった寒ぶなだ。いい値に売れるだろう。」と、人が聞きますと、

「なんの、おかゆがすすられるだけのものです。」と答えて、頭を振りました。

「だれが、おじいさんのとった、魚を食べるだろうか。」と、おじいさんに聞きますと、

「さあ、だれが食べるものか、そればかりは、わしにもわからない。