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Japanische Klassiker mit Furigana

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のみち

野道

幸田 露伴

Lesen Sie 野道 (のみち) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.584 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

ヤア、と云って皆は挨拶した。

鼠股引氏は早速にその球を受取って、懐紙で土を拭って、取出した小短冊形の杉板の焼味噌にそれを突掛けて喫べて、余りの半盃を嚥んだ。土耳古帽氏も同じくそうした。東坡巾先生は味噌は携えていなくって、君がたんと持って来たろうと思っていたといって自分に出させた。果して自分が他に比すれば馬鹿に大きな板を二枚持っていたので、人々に哄笑された。自分も一顆の球を取って人々の為すがごとくにした。球は野蒜であった。焼味噌の塩味香気と合したその辛味臭気は酒を下すにちょっとおもしろいおかしみがあった。

真鍮刀は土耳古帽氏にわたされた。一同はまたぶらぶらと笑語しながら堤上や堤下を歩いた。ふと土耳古帽氏は堤下の田の畔へ立寄って何か採った。皆々はそれを受けたが、もっさりした小さな草だった。東坡巾先生は叮嚀にその疎葉を捨て、中心部のいところを揀んで少し喫べた。自分はいきなり味噌をつけて喫べたが、微しく甘いが褒められないものだった。何です、これは、と変な顔をして自分が問うと、鼠股引氏が、薺さ、ペンペン草も君はご存知ないのかエ、と意地の悪い云い方をした。エ、ペンペン草で一盃飲まされたのですか、と自分が思わず呆れて不興して言うと、いいサ、粥じゃあ一番いきな色を見せるという憎くもないものだから、と股引氏はいよいよ人を