Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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えんぴつのしん

鉛筆のしん

中谷 宇吉郎

Lesen Sie 鉛筆のしん (えんぴつのしん) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.556 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

私たちは小さい時から、「おぎょうぎよくなさい」ということばを、いつも聞かされたものです。箸の持ち方、茶碗とお椀とお皿の置き方、食べ方、坐り方から、帯のしめ方までずいぶん細かいことを、いちいちやかましく注意されました。

こんなことは、昭和の時代になってから、だんだんゆるくなってきました。戦争中には、一時、ゆがめられた形で、しつけがやかましくいわれましたが、本当のしつけは忘れられてしまっていました。とくに、戦争が終ってアメリカの新しい考え方がはいってきてからは、しつけは、やかましくいわれないどころか、まるで悪いことのように思われているようです。このことは、今のうちにもう一度ゆっくり考えて直しておかないと、困ったことになる心配があります。

しつけをやかましくいうことが、どうして新しい考え方にもとるのでしょうか。新しい考え方といわれるのは、ひとりひとりの人間の値うちを尊ぶというのが、一つの大きなねらいです。そこで、いっそうその人の値うちが高くなるように、目上の人には敬いの心を持つことや、服をきちんと着ることや、食事の時、他の人にいやな感じを持たれないように、食卓の礼儀を守ることなどを細かくやかましくいうことは、新しい考え方にもとるのではなく、むしろ、新しい考え方に合うわけです。