Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぎんがてつどうのよる

銀河鉄道の夜

宮沢 賢治

Lesen Sie 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.529 Zeichen · 155 Bildschirme

Aozora Bunko

兎のお父さんは黙って玉をホモイに渡しました。ホモイはまもなく涙も忘れて貝の火をながめてよろこびました。

おっかさんもやっと安心して、おひるのしたくをしました。

みんなはすわって角パンをたべました。

お父さんが言いました。

「ホモイ。狐には気をつけないといけないぞ」

ホモイが申しました。

「お父さん、大丈夫ですよ。狐なんかなんでもありませんよ。僕には貝の火があるのですもの。あの玉が砕けたり曇ったりするもんですか」

お母さんが申しました。

「本当にね、いい宝石だね」

ホモイは得意になって言いました。

「お母さん。僕はね、うまれつきあの貝の火と離れないようになってるんですよ。たとえ僕がどんな事をしたって、あの貝の火がどこかへ飛んで行くなんて、そんな事があるもんですか。それに僕毎日百ずつ息をかけてみがくんですもの」

「実際そうだといいがな」とお父さんが申しました。

その晩ホモイは夢を見ました。高い高い錐のような山の頂上に片脚で立っているのです。

ホモイはびっくりして泣いて目をさましました。

*

次の朝ホモイはまた野に出ました。

今日は陰気な霧がジメジメ降っています。