Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぎんがてつどうのよる

銀河鉄道の夜

宮沢 賢治

Lesen Sie 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.529 Zeichen · 155 Bildschirme

Aozora Bunko

女の子が言いました。

「ああ、あれ工兵の旗だねえ。架橋演習をしてるんだ。けれど兵隊のかたちが見えないねえ」

その時向こう岸ちかくの少し下流の方で、見えない天の川の水がぎらっと光って、柱のように高くはねあがり、どおとはげしい音がしました。

「発破だよ、発破だよ」カムパネルラはこおどりしました。

その柱のようになった水は見えなくなり、大きな鮭や鱒がきらっきらっと白く腹を光らせて空中にほうり出されてまるい輪を描いてまた水に落ちました。ジョバンニはもうはねあがりたいくらい気持ちが軽くなって言いました。

「空の工兵大隊だ。どうだ、鱒なんかがまるでこんなになってはねあげられたねえ。僕こんな愉快な旅はしたことない。いいねえ」

「あの鱒なら近くで見たらこれくらいあるねえ、たくさんさかないるんだな、この水の中に」

「小さなお魚もいるんでしょうか」女の子が談につり込まれて言いました。

「いるんでしょう。大きなのがいるんだから小さいのもいるんでしょう。けれど遠くだから、いま小さいの見えなかったねえ」ジョバンニはもうすっかり機嫌が直っておもしろそうにわらって女の子に答えました。

「あれきっと双子のお星さまのお宮だよ」