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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうせんかいじへん

銅銭会事変 短編

国枝 史郎

Lesen Sie 銅銭会事変 短編 (どうせんかいじへん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.745 Zeichen · 216 Bildschirme

Aozora Bunko

「専斎殿お喜びくだされ、意外のことから思いもよらず西丸詰めに召し出されましてな、ようやくお役米にありつきましてござるよ」

こういってから多摩川における化鳥事件を物語った。

「で、今日では日本全国、その化鳥を発見けたもの、ないしは死骸を探し出した者には、莫大なご褒美を授けるというお伝達が出ているのでございますよ。……何んと世の中には不思議極まる大鳥があるものではござらぬかな」

紋太郎はこう云って専斎を見た。いつもなら喜んでくれる筈のその専斎が今日に限って、あらぬことでも考えているようにとほんとしてろくろく返辞さえしない。

紋太郎熟慮

これはおかしいと思ったので、

「専斎先生どうなされましたな? お顔の色が勝れぬが?」

「いや」と専斎はちょっとあわて、「実に全くこの世の中には不思議なことがござりますなア」

取って付けたようにこう云ったが、

「藪殿、実はな、この私にも不思議なことがあったのでござるよ」

「ははあ、不思議とおっしゃいますと?」紋太郎は聞き耳を立てる。

「……それがどうもいえませんて、口止めをされておりますのでな」

「なるほど、それではいえますまい」