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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうせんかいじへん

銅銭会事変 短編

国枝 史郎

Lesen Sie 銅銭会事変 短編 (どうせんかいじへん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.745 Zeichen · 216 Bildschirme

Aozora Bunko

だから迂濶には手が出せぬ。変にうっかり手を出して犬めに傷でも付けたが最後、玄龍先生のおっしゃられたように、軽いところで遠島じゃ」

「ふうむ、なるほど、それで解った」半兵衛は初めて頷いたのである。

五代将軍綱吉は、聡明の人ではあったけれど、愛子を喪った悲嘆の余りにわかに迷信深くなり、売僧の言葉を真に受けて、非常識に畜類を憐れむようになり、自身戌年というところから取り分け犬を大事に掛けた。病馬を捨てたために流罪になり犬を殺したために死罪となった、そういう人間さえ出るようになって、人々は不法のこの掟をどれほど憎んだか知れないのであった。

三

三日見ぬ間の桜も散り、江戸は青葉の世界となった。

奈良茂は今日も揚屋の座敷で、いつもの取り巻にとり巻かれながら、うまくもない酒に浸っていた。いよいよ身請けという段になって、にわかに浦里が冠を振り、彼の望みに応じようともしない。酒のまずい原因である。あれほどまでに心を許し慣れ馴染んで来た浦里が、これという特別の理由もないのに、彼の心に従わないのが、彼には不満でならなかった。

「それだけはどうぞ堪忍して。少し望みがありますゆえ」