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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.006 Zeichen · 25 Bildschirme

Aozora Bunko

――もっともそこまで行くのは容易のことじゃあるまいがね――』とこうだ」

「…………」

「あんまり腹が立つから、いっそ十手捕縄を返上して、番太の株でも買おうと思ったが――番太の株だって只じゃ買えねエ」

こんなに腹を立てているくせに、八五郎の調子には、噴き出さずにいられない可笑味があります。

「ハッ、ハッ、ハッ、笑っちゃ気の毒だが、腹を立てるたびに番太の株を狙うのは、江戸中の岡っ引にも、お前ばかりだよ。どこかに良い後家付きの株でもあるのかい。――それはともかく、八五郎だって立派な一本立ちの御用聞じゃないか。こんど三輪の親分に逢ったら、そう言ってやるがいい。親分のところに泊っているのは、田舎から姪が来て、向柳原の叔母の家が急に狭くなったからだ。手頃の貸家があるなら世話して下さいよ、家賃なんかに糸目は付けないから――といったような具合にな」

「それくらいのことを言ったんじゃ、腹の虫が納まりませんよ」

「たいそう機嫌の悪い虫だね。じゃ、三輪の兄哥がびっくりするような手柄を立ててよ、お神楽の清吉が目を廻すような女房を貰うんだね」

「そんなのはありますか、親分」

「大ありさ、江戸は広いやね。